DIGITAL ARCHIVEデジタルアーカイブ

World scan is “the Memory of the Earth”.

途方もない年月を積み重ね形成された山脈・河川といった自然環境や、人類の英知の結晶ともいえる歴史上の文化財及び建造物。
これらは国境や人種、時間を超えて後世に伝えていくべき人類共通の資産です。

しかしながら、風や雨などの自然気象や地震や火事、紛争などの災害等、あらゆる要因により損傷して劣化していくことは避けられません。
いかにして現在の姿を未来に伝えていくか、またこれ以上の損傷を避けるにはどうしたらよいか。

ワールドスキャンプロジェクトは、ドローン技術と3次元立体データ化技術を使って、エジプトのピラミッドや神殿、
ペルーの遺跡、スペインのサグラダファミリア、サイパンの戦車や零戦など、今もなお朽ち続けている世界遺産や
遺跡を歴史上の真の姿に近い形に3次元立体データで再現し、それらのデータをデジタル保管することで、
よりリアルで正確な形を未来社会へと残していくプロジェクトです。

3Dスキャンした画像・映像は、時間や場所といった制約を超える資料「デジタルアーカイブ」として記録・保存されます。
デジタル化されることによって広く世界に公開することが可能になるため、未だ解明されていない世界の謎の追究や、
先人たちが残した文化的財産を教材として学習へ活用することができます。

またVRとして活用することにより、今は見ることができなくなってしまった過去の失われた世界を現在に蘇らせることもできます。

ワールドスキャンは、「地球の記憶」

ワールドスキャンプロジェクトでは考古学者Giza 3D Surveyの調査リーダー・名古屋大学高等研究院の河江肖剰准教授と協力し、世界で初めてピラミッドを含むエジプトのほぼすべての遺跡のドローン撮影と3Dスキャンを実施して以来、世界各地の歴史的建造物や自然の姿をドローンによる3Dスキャン技術を用いてデジタルアーカイブ化する活動を行っています。
これにより、世界中の貴重な遺跡や自然のデータにだれでも気軽にアクセスできるようになります。

またWSPでは世界中を股にかける水中考古学者の山舩晃太郎さんと共に水中ドローンを活用した海洋生物調査や水中考古学、自然環境調査などを行っています。WSPの調査結果を活用し、教育分野への貢献はもとより、環境保護に対する広報活動を展開しています。

地球上の海は71%を占めていますが、まだそのわずかしか調査されていません。
WSPはまだ解明されていない海の調査や遺跡の発見に乗り出します。